フォト

編みぐるみ作品

  • 28 顔デカ ダックスフント
    手づくりの編みぐるみ作品を販売しています。 作品はオーダーメイドです。 作品参考例をご覧下さい。 ご注文、質問等はメールにて。 このブログのコメント欄にメールアドレスをご記入ください。 折り返しご連絡を差し上げます。
無料ブログはココログ

« 哀しき母乳卒業-1 | トップページ | コジロウ1歳!! »

哀しき母乳卒業-2

コジロウが私のオッパイから母乳を飲んでくれたことは、これまでにおそらく3回ほど。
生まれた日にカンガルーケアをしながらまだそんなに出なかったであろう母乳を必死に飲もうとしゃぶりついてくれたこと。
その日の夜は飲む気がないというかんじでほとんど飲んでくれなかったが、朝方にはよく飲んで眠りについてくれたこと。
そのまま体調が崩れ集中治療室行きとなり、長い入院生活の中で授乳訓練したときに1回か2回飲んでくれたこと。

それだけ。

病院でも自宅でも何度も試みたけれど、そのたびにコジロウは嫌がってギャーギャー泣き叫んで決して乳首をくわえようとしてくれませんでした。
時には看護婦さんが2人がかりで口をオッパイに持っていくよう導いたり暴れる手足を押さえつけたり、乳首にかぶせるカバーみたいなものを使ったり授乳の体勢を変えたりと試行錯誤の繰り返し。

でも全て効果はありませんでした。それもすべて病気のせいなのです。おそらくミルクを飲むとき口がふさがって呼吸が苦しくなるので飲めないのです。


病気のせい。コジロウが悪いんじゃない。

でも、どうしてももう一度授乳をしたい。
この病気さえよくなればまた飲めるようになるかもしれない。

当初ドクターは「1歳くらいまでにはおそらくよくなるだろう」と言っていました。
それは成長とともに少しは改善されるだろうということを意味していましたが、私は勝手に「1歳くらいに飲めるようになる!」と信じていました。それが日々を支える希望だったのです。

だからそれまで決して母乳を枯らしてはいけない。
コジロウが飲めるようになるまで母乳を出し続けなければならない。
それは一種の強迫観念のようになって私に覆いかぶさってきました。


生後半年をすぎたあたりでドクターに母乳期間の終わりについて話をされたとき、私は悩みました。

栄養学的には母乳は半年で十分と言われ、私が必死に保とうとしている母乳はもうコジロウには必要ないものなのかと哀しくなり。

でももう一度授乳を、という夢を捨てきれず、母乳の出がよくなるというお茶を毎日大量に飲んで搾乳間隔をできるだけ開けないよう努めたり。母親の身体と言うのはよくできていて、母乳が必要ないと感じると量も減ってくるものです。だから搾乳間隔をあけるわけにはいきませんでした。
ちょうどその頃は搾乳だけではやはり無理があり、母乳量がだんだん減ってきた時期でした。搾乳のたびに不安になり、もっと作らねば、という強迫観念に襲われる。

しかし実際は市販ミルクと母乳を1回ずつ交互に与えていたので、コジロウが必要とする量は足りていました。冷凍保存してもまだ余る分は搾乳後にそのまま流しに捨てていたこともありました。
その時は心が病むのです。
「私がこんなに必死に作っている母乳を1滴すらも口から飲んでくれない。もう本当にコジロウに母乳なんか必要ないんだ」と。

飲んでもくれない母乳を寝不足と不自由さを感じながら搾乳する辛さ。それを人肌の温度が残るうちに破棄する哀しさ。
なんのために自分は頑張っているのだろう。
叶うかもわからない望みのため?
現実のコジロウは哺乳瓶ですら拒否して苦しんでいるのに?
結局は、コジロウが必要としていたんじゃない。私がコジロウを必要としていただけだ。
普通の赤ちゃんのように腕に抱いてオッパイをあげて、母性あふれるその瞬間を味わいたかっただけなんだ。


さんざん悩んで、ある日、考え方を変えることにしました。
いつまで、と期間を決めるのではなく自分の気のすむまで母乳をあげよう。
授乳すること以外にも愛情を注ぐ術はたくさんある。
それよりも搾乳をやめることでこれまで家や時間に縛られていた分の自由を得よう。
一度もできていなかった長時間外出や、もしかしたら旅行だって行けるようになるかもしれない。
あいた時間はコジロウと家族がもっと楽しく過ごせる時間に費やすのだ。


ようやくそう思えるようになった2、3日後、急激に母乳が出なくなってきました。
本当に不思議なものです。
搾乳間隔を広げながらそれでも自然に、もう限界!というところまで続けました。

注射器で直接胃に流し込むのでコジロウにとっては母乳だろうがミルクだろうが味にも何も関係ないのだけれど、それでも一応、最後のときは一声かけました。

「コジロウ、今までありがとう。これが最後の母乳だよ。」

もうすぐ春。何をしようか、どこに行こうか。これからもっと楽しい事が待っているからね。


そうして生後8ヶ月目をもって私とコジロウの母乳生活は終わりました。

やりきった感満載!長期レンタルしていた搾乳機は、熨斗つけて薬局に返却してきましたよー。



★お疲れ様でした、の応援クリックいただけますと励みになります★
↓ ↓ ↓

にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ
にほんブログ村

« 哀しき母乳卒業-1 | トップページ | コジロウ1歳!! »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 哀しき母乳卒業-1 | トップページ | コジロウ1歳!! »