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2014年1月

うおこの入院生活記-「7週間目、そして退院」

この長きにわたる入院期間中、私は何度も空を見上げた。
流れる雲や、日を追うごとに早くなっていく日の入りの時間、木々の色、散りゆく木の葉。
コジロウの病室から見える景色に季節の移り変わりを感じながら、なるべく遠くを、上の方を眺めた。
そうすると気持ちが落ち着いたし、こぼれそうになる涙を少しでもこの目に留めておくことができた。

まるで何かの歌にあるようなベタな方法だけど、本当に下を向いたら涙が落ちてしまうから。
ドクターから辛い報告があった時、コタロウに会えなくて哀しくなった時、私は空を見上げた。
 


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家に残しているコタロウは、今日も空を見て「きれいねー」と言っているだろうか。
夕焼け空をみる度に、「ほら、コタロウ見てご覧よ、綺麗だねー」と私が空を指して言っていたから、コタロウは空のことを「キレイ」という名前だと思っているらしい。
どんよりした曇り空でも「きれいねー」ってよく私に言っていた。


もう泣くまいと心に誓うも、やはり耐えられないことが何度か起こった。
今日は秋晴れ。こんなに清々しい空なのに。一緒に散歩に出たコジロウの目も空を映して澄んでいるのに。私はまたこらえきれずに涙で目を曇らせてしまった。



そんな入院生活も終わりを迎える時が来た。
5日後の退院予定が告げられたのだ。
ミルク量はまだ不十分だが、体重はちょうどこの日に目標に達しており、病気の原因もほぼ特定できたからだ。いろいろとまだ満たない部分は自宅で時間をかけて調整していく形となった。


この週でコジロウは風邪をひいてしまい、ミルク量も体重もガクッと落ちて退院が危ぶまれたが予定通りその日を迎えることができた。


この風邪は実は私から感染したものだった。母乳を飲んでいる赤ちゃんは母乳に含まれる高い免疫力に守られて半年は病気にならないなんてよく言われるが、疲れで体力が落ちた私が風邪をひいてしまい、それがあっさりうつったと思われる。
苦しそうに咳き込むコジロウを抱えてしょんぼりしている私を看護婦さんは「そんなふうに考えてはいけない」と慰めてくれたが、それでも自分の責任なのは明らかだった。
最後の最後まで辛い思いを抱えたままの入院生活。



私を担当してくれたヘバメ(助産婦さん)に報告の電話を入れる。
彼女は出産前に何度か自宅に訪れて私の身体のケアをしてくれた。お腹にいたコジロウの心臓の音を一緒に聴き、頭や手足の位置を私に教えてくれ、コジロウの名前の由来を話し・・・なのにとても残念だ。
本来ならば産後に毎日家に来てもらい、コジロウや私のお世話をしてくれる予定だった。しかし彼女がコジロウに会ってお世話することはない。もうヘバメさんが必要な時期は過ぎてしまったのだ。私もコジロウも。
なんだか悲しい別れだ。
(一度来てもらってもよかったかもしれないが、助けが必要でないかぎり、彼女の仕事の範疇ではないような気がして・・・)


それでも、ようやく、ようやく家に行く。


前日、夫は忙しかった。
いい加減待ちくたびれたコジロウのウェルカムボードをひっぱりだしてきて、子供部屋を風船などで飾りつけ。
家の掃除。お世話になった病院スタッフへのお礼のお菓子を街に買い出しに行く。



10月1日。
ついに10月になってしまった。少し肌寒い曇り空。でも雲間からはまぶしい光とともに澄んだ青空が見える。
今日からコジロウの新しい人生がはじまる。

いつも通りオムツを替えて体温を測り、ミルクをあげて泣けば抱っこ。
自分の搾乳を終えてようやく9時すぎに遅めの朝食。

たくさんの看護婦さんがコジロウのお世話をしてくれたが(看護婦さんは日替わりで、特にこの人が担当、という人はいなかった)、私が好きな看護婦さんがちょうど出勤していたので精一杯のドイツ語でお礼を伝える。彼女は朝、病室にコジロウの顔を見にきてくれた。
お掃除のおばちゃんとも固い握手をして別れる。ほんの少しの交流でも私の心を温めてくれた人たちだ。


お昼のミルク後、コジロウはすんなりと寝てくれたので、ゆっくりとコーヒーを飲みながら夫と退院の時間を静かに待つ。


15時。
ドクターが来て少しの説明を受け、ここで初めてKinderpass(子供手帳)を受け取る。
病院から支給してもらっていた服を脱がせて、この日のために用意していた新品のベビー服に着替えさせる。ママが選んだ服よ。よかった、まだ小さくなっていない。


チャイルドシートに乗せ、ようやく笑顔で集中治療室の扉を開け、病院を去った。
もうここには来ないよ、さぁ家に行くよ、コジロウ。


これからは、家族4人一緒だよ。





おしまい。


長々と続いた入院記。ご精読ありがとうございました。



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最後にしつこいけど、まとめです。過去の記事はこちら。


・うおこの入院生活記-「転院・集中治療室へ」1
・うおこの入院生活記-「転院・集中治療室へ」2
うおこの入院生活記-「1週間目」
・うおこの入院生活記-「2週間目」
・うおこの入院生活記-「3週間目」
・うおこの入院生活記-「4週間目」
・うおこの入院生活記-「5、6週間目」
・うおこの入院生活記-「7週間目、そして退院」

【番外編】
・うおこの入院生活記-「折鶴に願いをこめて」
・うおこの入院生活記-「所変われば母乳編」
・うおこの入院生活記-「ドイツ人観察」

・うおこの入院生活記-「病院食」
・うおこの入院生活記-「夫&友人」
・うおこの入院生活記-「コタロウ」

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★終わったー!自分、よく書きました。★
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うおこの入院生活記-「コタロウ」

そろそろこのネタ読み飽きましたよね?毎度似たような内容ですし。
でも自分の備忘録として記しておきたいのでもう少しお付き合いくださいませ。今回を入れて後2回で終了します!


では、本題へ。



何故たった2歳3ヶ月の子に、こんなにも辛い思いをさせなければならないの?

入院期間中コタロウが大変だったことは何度か書いてきたけれど、改めて思い返してみてもかわいそうな状況だったと思う。

家族4人での生活が始まってしばらくしてからようやく食欲が戻ったことを考えても、やはり精神的なストレスは半端なものではなかったのだろう。

病院で会った時は元気そうにしていて、特別私に甘えるでもない。
夫の話によると、よく夫の言うことを聞いていい子にしていたそうだ。
こんな状況でどうしてそんなに聞き分けのよい子でいられたのか。
それがまたいじらしいというか、コタロウなりに必死に耐えていたんだと思う。
しかしその行き場のない痛みは夜泣きと言う形で表れた。
毎夜、ママ、ママと泣いたり叫んだりしたそうだ。


そしてどんなに平気そうにしていても、さすがに別れ際はしばしば泣かれてしまった。
「ママも帰る~(ママも一緒に家に帰ってよ)」と言って手をひっぱったり、車に一緒に乗るよう必死に助手席を指差したり。

「また明日ね」と言ったところで“明日”の概念なんかなかっただろう。
私も、握られたその手を離すのが辛かった。
なるべくママとの時間を確保しようと努めたが、別れ際に悲しい思いをさせるならいっそ会わせない方がいいんじゃないか・・・と、夫と悩んだりもした。



病室でコジロウを見つめていると、彼の黒い瞳に自分が映っているのが見えた。
ママを見つめてくれているのがわかり嬉しくもなったが、同時にコタロウのことを思うと切なくなった。ある日突然、視界からママが消えたのだ。
その理由も理解できぬまま。


私が家に帰った日の夜は、狭いのに家族3人でセミダブルベッドで寝た。
コタロウの頬にキスをして、手を握って寝る。朝方夢を見たのか、「ママー」と叫んで涙を流して泣いていた。
「ここにいるよ、大丈夫だよ」というと、私を見て抱きついてきた。

今まで何かあるたびに「ママはここにいるよ、ずっとコタロウの傍にいるよ」って何度も言い聞かせてきた。コタロウが安心する魔法の言葉のように。
なのに、その約束すら果たせずにいる。


週末のたびに夫はコタロウをあちこちに連れ出した。
乗り物が好きなコタロウを喜ばせたいと、たくさん乗せてあげた。バスで街に出かけたり、電車で近郊の街の動物園に行ったり、ライン川を見下ろすゴンドラ、そのライン川を走る船・・・。



大きくなったとき、コタロウはこの時の事を覚えているだろうか。

どうか記憶から無くなってほしい。
心に深く傷ついていなければいい。
新しい、楽しい思い出で塗り替えられればいい。

3つ子の魂百まで・・・と言うけれど、この三歳までの大事な時期に受けた哀しみが、今後のコタロウに影響しなければいい。



コタロウよ、よく頑張ってくれたね。
ママの自慢の息子だよ。




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うおこの入院生活記-「夫&友人」

入院期間中、私は夫をはじめ、日本人の友人たちにとても支えられた。
夫は育児休暇を取ることができず、毎日仕事があったのでまだ幼稚園に通っていなかったコタロウを日中どうするかが大きな問題だった。


私が病院で寝泊りしていた部屋は夫ですら入室が禁じられていたので、コタロウをそこに呼ぶことはできない。病院にはプレイルームがあったが私はコジロウのお世話があるので1日中コタロウに付き添っていることもできない。

そこで、友人たち3人の家で毎日交代で預かってもらうことになった。
大変だったと思う。朝から夕方まで2歳児の相手をする。昼食も食べさせてもらう。
3人のうち2人は妊婦さんだったし、自分の子供のお世話もあったのに。
それでも友人たちは快く引き受けてくれた。
幸いにして3家庭ともコタロウと同じ年頃の子供がいたので、コタロウも楽しく遊ぶことができた。


そして彼女たちは私に日本食の差し入れまでしてくれた。
病院にお弁当を届けてくれたり、私が自宅に居ないなか食事づくりに苦労しているだろう夫とコタロウが食べられるものを用意してくれたりもした。

ここはもう遠慮はしないでありがたく受け取り、沈んでいた心と身体の栄養にさせてもらった。


ベビーシッターを雇うことも考えたが、毎日1日中見知らぬドイツ人にコタロウを預ける・・・緊急事態とはいえ、ドイツ語を理解しないコタロウにはあまりいい方法には思えない。
友人たちにお願いすることができて、本当に本当に助かった、助けてもらった。

ありがとう!!言い尽くせぬ感謝。




そして、夫。

父親として私と同じように辛い思いをしながら仕事をこなし、さらにはコタロウのお世話と家事を全て抱えることになった(詳しくはうおこの入院生活記-「4週間目」参照)。

よく頑張ったよ。文句も泣き言も言わずに。





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出産当日の夜、「甘いものが食べたい」と言った私に、深夜までかかって作ってくれたおはぎ。
あんこは小豆から茹でて。
(退院後、お世話になった友人たちへ私も手伝っておはぎを作ったのだけど、けっこう作るのに手間がかかるのね。それをこの時1人で作ってくれたのよ。)

コタロウもおはぎが大好きだから、二人が喜ぶだろうと一生懸命作ってくれたもの。
まさか出産翌日にこんなことになるなんて思いもせずに・・・。

あ、でもせっかくなので美味しくいただきました。これまで何度か夫が作ってくれたものの中で一番美味しかったと思う。満足してお茶を飲んでいる姿を写真撮られていて、後日「コジロウが救急車で運ばれていったのにエライ余裕やな」って写真見るたびチクチク言われてますがね。



そして暗くなりがちな私に冗談を忘れない。
産後まもない頃、腹痛や股の痛みでゆっくりとしか歩けない私をおいて夫がコタロウと道の先を歩いていった時のこと。

うおこ:「ちょっと待ってよ~。そんなに
サクサク歩けないんですけど~」

夫:「じゃあ、
サッサと歩いてみたら?」

(うおこ的正解の対応:私をいたわりながら手をつないでゆっくりと一緒に歩く)



胸を針で刺すような痛みにしばしば襲われた時のこと。

うおこ:「胸が痛い痛い、痛いよ~~~」

夫:「どう痛いの?」

うおこ:「強いて言えば大量の針でチクチク刺されているような・・・」

夫:「実際針で刺してみたら、どっちが痛いかわかるんじゃない?」


あ、なーるほど。って、なんでやねん。

(うおこ的正解の対応:「かわいそうに、大丈夫?」と、優しい眼差しをむける)



コジロウの写真を義母に見せた時のこと。

うおこ:「お義母さん、“目が大きいねー”って言ってたよ。そうだよね、どちらに似ても目鼻立ちがはっきりしているもんね。」

夫:「恐ろしいことをさらっと言ったな。」
(目はともかく、私の鼻は超低いから“目鼻立ちが・・”は大間違いだと言いたいらしい)


楽しい夫で幸せです、はい。


私を支えてくれてありがとう。
家族が支えあって(私は夫の力になったかどうか疑問だけど)乗り越えた今回の件。
本当にお疲れ様でした。


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モテ期到来

人生で一度は訪れるであろうモテ期。
コタロウ、2歳にして第一モテ期到来です。

昨年11月から幼稚園に通いだしたんですが、年上ロシア人お姉ちゃん(4歳)に気に入られたようで、とてもよくお世話してもらっているようです。
朝行くと、超絶かわいい(と、夫が表現していた)ドイツ人お姉ちゃん(4歳)とロシア人お姉ちゃんに迎えられて手をつないで教室に行き、外遊びの時は靴を左右逆に履かせてもらったり、帰り際にはハグ&熱いキッス(笑)。

(後で「きたない」と言ってほっぺたを手の甲でぬぐっていましたが・・・)


ロシア人お姉ちゃんが私に言いました。


「私、コタロウと結婚するの」



はいはい。



「ねぇ、知ってる? 私、コタロウのこと大好きなのよ」



ええ、存じ上げておりまする。



モテ期運、ここで使い果たしてしまっていいのか?



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子供用創作ズボン

また勝手にデザイン考えて子供服縫ってみました。
コタロウのズボンです。



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膝下からの黒い部分は、私のレギンスの膝に穴が開いてしまったので、それを再利用しています。
膝上からのドット柄の生地は布屋さんで人目惚れしたもの。
ドット柄好きだわ~。でも女の子服っぽくなっちゃったかな。


服を縫ってて思うこと。ロックミシンが欲しい~~~!!
改めて自分の洋服を見てみると、たいていロックミシンで仕上げているのよね。今回はジグザグ縫いでなんとか誤魔化しましたが、趣味で洋服を作ったりしている皆さんはロックミシンを持っているの?それとも何かいい縫い方があるのかしら。

お裁縫の知識も無いくせに勝手にいろいろ作るから仕上がりや寸法がイマイチになる私。
コタロウに2回ほど試着させて寸法を決めたりしつつ。
今回も縫い目が目立っていないだけで、けっこう酷い仕上がりです。息子がまだ文句を言わない年頃なのをいいことにしています・・・。

まぁいいか。何か作れたってだけで満足なうおこでした。




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うおこの入院生活記-「5、6週間目」

とうとうコジロウは病院で生後1ヶ月を迎えてしまった。
日本ではお宮参りの時期だ。長男のコタロウは生後半年の時に日本へ一時帰国し、春日大社で氏神様に健やかな成長を祈ったものだ。


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コタロウは風邪以外の病気知らずで、本当に元気に育っている。
コジロウにもどうかそうなって欲しい。
でもここには神社も何も無いので、なんとなく病院併設の教会を見上げて心の中で願ってみた。
(神様違いですまないねぇ・・・)


お役所からは、いい加減コジロウの滞在ビザの申請に来いと、夫に電話があった。

入院していて写真も撮りに行けないんじゃ、ボケェ!!

とは言っていないけれど、事情を説明して待ってもらうことに。



入院生活5、6週目は、早期退院を望みつつもそれが叶わないことへのジレンマに揺れた期間となった。

コジロウの身体を蝕んでいた菌を無くすための薬はもう使われていなかった。
しかしあまりにも症状が重かったために体力が奪われて回復に時間がかかっているのと、ミルクがほとんど飲めないために体重が増えず、退院して通常生活を送るに足る力が不足していた。
それと、原因究明のための検査、検査、検査・・・。


コタロウはもう限界にきていた。
食欲が失せ、あんなに大好きだったパンもほとんど食べない。昼間預けている友人宅で昼食も残しているらしい。夕食は自分で食べようとせず、夫が膝に乗せて食べさせてあげたらなんとか食べるといった調子。
大食漢のコタロウの影はもうない。

特に朝食をダラダラ食べる。出かけてしまえば友人宅で同じ年頃の友達と遊ぶのが楽しいのだろうけれど、朝食を食べて出かけるとパパ、ママと離れてしまうのがわかっているからダラダラするのだろうか。だとしたら、それに抗えずにいるのが可哀想だ。本当は出かけるのが嫌なのに仕方なく従っているのだろうか。

夫に病院まで車で送ってもらい、そこで降りる私を「コタちゃんも、コタちゃんも(降りる)~~~」と下唇を震わせて泣く。

家では「パパ、パパ」と言ってはべったりくっついてくるらしい。
寂しすぎて死ぬんじゃないか、なんて夫は言う。


そのコタロウは、言葉の成長が目覚しかった。
会うたびに「こんなこともできるようになったのか」と驚かされる。
語彙も増えたし、過去のこともしっかり覚えていて「コタちゃん○○した」など、文章を正確に話す。
ただ鉛筆を動かしていただけのお絵描きも、小さな円を描いて「電車描いた」と言う。何か具体的なものを意識して描いたのは初めてだ。
こんなに成長しているわが子を見ずに過ごすなんてもったいなさすぎる。


一方コジロウには1日に摂取しなければならないミルク量と目標体重が設定された。これがクリアできれば「退院」の二文字がみえてくる。
しかし現実は厳しかった。ミルク量は徐々に増えていたが目標到達には至らない。そして何度も吐き戻す。おそらく腹痛のせいで、ミルクを飲ませる体勢になったとたん大泣きして飲めないことも毎度のようにあった。

今更焦っても仕方がない。この子のペースにあわせなければ、と夫に助言されるも焦燥感に苛まれる。
今朝も目を覚ましたコタロウは家の中でママを探していたらしい。居ないとわかった時の落胆はいかほどなのか。どれだけ小さな心を痛めているのだろうか。
本当に、本当にコタロウが壊れてしまう。早く、早く。



病気の原因が解明されるまでの間は、さまざまな可能性が疑われた。もしかしたら何かしら先天性の病を抱えているのではないか、身体の機能に異常があるのではないか。妊娠中に何か病気にならなかったかと何度も質問された。結局行いはしなかったが、私からも採血してコジロウの血液と比較してみる・・・なんて話も出た。

そんな話の後、自宅に帰る夫とコタロウを見送ってから病室に戻り、コジロウを胸の上に抱いて私は泣いた。涙が出て止まらなかった。もう泣くまいと何度も思っていたが止められない。
これが終わって退院したら全てがクリアになると思っていたのに。何か別の重い病気なのかもしれない。
一見健康体のこの小さな身体。
コジロウ、コジロウ、何故こうなっちゃったの。誰にもわからない。

(※今は無事に毎日を過ごせていますのでご安心を・・・)



看護婦さんがコジロウのベッドにメリーゴーランド(?)を取り付けてくれた。
布でできた動物たちが頭上でクルクル周るものなのだが、コジロウはそれを目も口も大きく開けて興味深そうに見ていた。

「興味あるよねー、もう大きくなったんだもんねー」と看護婦さんが語りかけているのを聞いて、自分の息子なのにああそうか、って思ってしまった。


毎日一緒にいるものの、実はあまり生活している感がなかったのだ。
なんとなく義務と言うか、ミルクをあげて寝かしつける係りのような気がしていて。
どれだけ自分の息子に触れていいかもわからず、あちこち連れ出せるわけでもなく。決まった時間にミルクをあげて、機械につないで、病院から与えられた服を着せて・・・。

でももう一ヶ月半になろうとしている赤ちゃんなんだ。
私の中では生まれた時で時間が止まっていたけれど、ちゃんと動いていたのね。
もうメリーゴーランドに興味を示す時期になっていたんだね。
ごめんね、ママ、気がつかなかったよ。



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9月も後半に差し掛かった。
私はコジロウに語りかける。
コジロウ、もう秋だよ。早くおうちに帰ろうよ。



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うおこの入院生活記-「病院食」

さーて、おめでたいお正月も終わったので、暗い入院生活記の続きでも掲載しますか。
でも2014年の最初なので今日は暗くない内容から(笑)。

過去に掲載した入院生活記の記事はこちら


・うおこの入院生活記-「転院・集中治療室へ」1
・うおこの入院生活記-「転院・集中治療室へ」2
うおこの入院生活記-「1週間目」
・うおこの入院生活記-「2週間目」
・うおこの入院生活記-「3週間目」
・うおこの入院生活記-「4週間目」


【番外編】
・うおこの入院生活記-「折鶴に願いをこめて」
・うおこの入院生活記-「所変われば母乳編」
・うおこの入院生活記-「ドイツ人観察」

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朝食。
パンにジャム、ハム、チーズ。ヨーグルトに紅茶。
ハムやチーズは希望すれば付けてくれますし、チーズは美味しいので朝食にはけっこう満足です。




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夕食。
パン、再び。朝食と何が違うんだって話です・・・。サラダがついているだけいいのですが、夕食に薄っぺらいパンにハム、チーズだけって・・・。
産後に栄養を取らなければならない身としてはひじょーに不満足だったので、私は家からご飯を持ってきたり、夫や友人が差し入れしてくれたお弁当でしのぎました。




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昼食。
ドイツでは一般的に暖かい食事は昼食のみ。よって昼食が一番豪華です。
スープ、メインのお肉、付け合せにしょっぱいジャガイモ、ぐたぐたに煮過ぎた野菜、デザート。

それにしても、もう少し彩りを考えて欲しいわ。
付け合せのジャガイモは必須です。付け合せっていうか、これが主食というか。




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ロールキャベツのでっかいバージョン。やっぱりオイモ。
そして彩りが・・・




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7週間滞在していて2回しか食べられなかったお魚がメイン。またまたオイモ。彩りも・・・。




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これはなんだったかな。またしても、イモ。




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たまーにご飯も選べましたよ。無味でまったくもって美味しくないですけどね。




Photo_10

パスタも時々選べました。お肉入りのソースにつけて食べるスタイルです。




Photo_11

オムレツ。どんな時もオイモ。隣の緑色はぐちゃぐちゃになったほうれん草。正直美味しくない。
ほうれん草以外の彩り悪すぎ。思うに、煮物のようにいろんな素材を混ぜた料理をしないからよね。




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付け合せにジャガイモがあるのにジャガイモのスープとか出すから彩り悪いのよね。
まぁこんなかんじで文句を言いつつも、産後はお腹が異常に減るし夜はあんな食事なので昼はほとんど残さずいただきました。

毎日毎日、肉、肉、肉!
そしてお気づきかと思いますが、生野菜はいっさい出ません。
いいんですかね、産後のママがこんな偏った食事で。


離乳食が始まるまでの赤ちゃんのウンチは臭くないって言いますよね。
コジロウのは激臭でしたわ。私が肉食をしていたからじゃないかしらん。



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3人きり・・・

ちょっと奥様、聞いてくださるっ?

うちの旦那様ってば1週間出張(土日も)なんですってよ。

家には、私、
元気&甘え盛り&ワガママいっぱいの2歳8ヶ月長男、
腹痛持ち&情緒面が成長して部屋に一人きりではいられない、かまってちゃんの5ヶ月次男。
以上!


ひえーーーーーーっっっっ



幼稚園の送り迎え(しかも午前中のみ)やお昼の寝かしつけ(コタロウは私が一緒に横にならないと寝ない)、抱っこ紐を嫌がって肩に担ぐスタイルの縦抱っこしか(しかも私は座ってはいけない)泣き止んでくれないコジロウのお世話を1人でできるのか?

きっつーい。


食事は毎日インスタント並みの手抜きでいいですかね?
あ、夕食はドイツ人を見習ってパン、ハム、チーズ(朝食と一緒)という手もあるね。


ブログも少し予約投稿しておこうかな。

が、がんばるぞ・・・・。



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福よ来い、今年の手作り飾り

今年は家の中のお正月飾りすらサボりました・・・が、せめて玄関だけでも!と思い、コタロウと手作りしました。

2014年は午年。
お正月が終わっても飾っておけるよう、ベタな干支の馬ではなくてスウェーデンの伝統工芸品であるダーラナホースをモチーフにしてみました。
今はダーラナホースといえばスウェーデンの象徴みたいになっていますが、昔は子供のおもちゃだったんですよね。




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色画用紙をダーラナホースの形に切り取り、マジックで目、手綱、縁取りの線を描きます。




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コタロウが簡単に作れるよう、いろいろな種類のシールを用意して貼り付けてもらいました。
茶色とオレンジの馬はコタロウ制作。それ以外は私。
紫の馬は伝統的なダーラナホースの絵柄をイメージしてみましたが、後は自由に。




P1170452

丸いシールだけでも、色と組み合わせ次第でいろいろなデザインをすることができますよ~。




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さあコタロウよ、君のセンスで自由にデザインするがよい~。
って思いましたが、車のシールをこれでもかと貼り付けられただけでした。
「他にもシールたくさんあるよ~。このシール使ってみようか」と促しましたが、答えはノー。
車のシール以外に興味なし。

子供の自由な発想力もへったくれもありません。
何歳くらいから空間のバランスを意識して自分の思うままに形作ることができるのかしら・・・。
今は空いてるスペースにただ並べるように貼っただけですからね。




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紫の馬は、毎年使いまわしのしめ縄と組み合わせて玄関の外扉の飾りに。




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残りは、ここから福がたくさん入ってくるよう、内扉に貼り付けてもらいました。

「笑う門には福来る」
コタロウとコジロウが大口開けてめちゃくちゃ笑っている時の写真も一緒に用意しました。
好きなように貼っていいんだよ~とコタロウに手渡したら、しっかりお隣に並べて貼っていました。





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完成です。
福よ、来い来い。





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※このブログの左サイドバーでも参考作品をご覧いただけます。


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★今年は月に3回くらいはものづくりネタを掲載していきたいなぁ・・・と。★

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私はこうしてお正月をサボった

年々簡略化(サボっているとも言う)しているうおこ家のお正月。
「お節は特に食べたいとは思わないし、材料が乏しいドイツでそんなに頑張る必要はないよ」と、ありがたい事を言ってくれる夫に甘えっぱなしです。

まったく何もしないというのも寂しいので、今年はこんなかんじに手を抜きつつお正月の雰囲気だけ出してみました。



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大晦日の夕食は年越しそばとちらし寿司(ちらし寿司の素を利用)。
コタロウ(2歳7ヶ月)には念のため、お蕎麦じゃなくて素麺を使いました。




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夜食はドイツ式に・・・。ベルリーナ(丸くて、中にジャムなどが入った揚げパン。外は砂糖がたっぷりまぶしてあります)。
ドイツの年越しにはこれが定番です。真夜中にそんな高カロリーのものを?と思っておりましたが、ドイツ滞在暦5年目にして食べちゃいました。年々ドイツ人化している私です。

写真は、年越しスペシャルバージョンとして、いろいろコーティングされたもの。見た目はドーナツのようです。
お味は・・・イマイチでした。ひとつ1.7ユーロ。うーん、それなら普通のドーナツの方が美味しかったような。




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元旦の朝食。
きな粉餅。完全にテーブルコーディネートでごまかしています。


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こちらはコタロウ用。お餅はまだ早いかな~。でも絶対私たちと同じものを欲しがるので、白玉粉で一口サイズのお団子を作り、それを平べったくのばしました。


もしもきな粉団子が口に合わなかった時のためにパンも用意しておきました。
「幸福の豚」のパンです。ドイツでは新年に幸運のアイテムである、てんとう虫や豚、煙突掃除人、四葉のクローバーグッズが出回ります。
これも新年用に作られたパンですね。でも形ばかりで、中身はパサパサなのでコタロウは一口食べて「いらない」と言っていました。
2歳児に拒否されるパンって・・・。


昼食はお汁粉(お湯を注ぐだけのインスタント利用)にお餅を入れて。あ、写真撮影し忘れました。
それと焼餅に納豆をかけていただきました。

軽い風邪でいまいち体調のすぐれなかった私は夕食を作る気力がない・・・ということで、夕食はなんとピザ&パスタ&ポテト(夫が用意)という、元日から非国民的なメニュー。




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1月2日
朝食:お雑煮と出し巻き玉子。
昼食:パン、トマト&モッツァレラ、ポテトサラダ
夕食:パンプキンシチュー、ご飯


1月3日
朝食:私はお餅、夫はご飯、お味噌汁、ベーコン巻きポテトなど。
昼食:昨晩の残りのシチュー、パン
夕食:回鍋肉(中華・・・)



こうして三が日が過ぎました。

ひ、ひどいな・・・。
まぁでも、今年は赤ちゃんがいて忙しいから・・・ゴニョゴニョ。




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元日から火事

あけましておめでとうございます。
今年もうおこブログをどうぞよろしくおねがいいたします。


ドイツの新年どんちゃん花火は相変わらず派手でした~。
もう5年目ともなるとそろそろ飽きてきますね。クリスマスでパワーを使っているんだから、年越しは静かに過ごしたいなぁと。


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そろそろ落ち着いてきたかな~という頃コタロウが起きてきたので一緒に花火を見ました。
もしかしてコタロウは人生初の花火鑑賞?
音にも光にもさほど驚いたりはしゃぐ様子もなく、でも窓にへばりついてじ~っと見ていました。

コジロウも起きちゃったのでほんの少しだけ見ましたよ。こちらもまた無反応。
これが日本の花火を外で見たりすればまた反応も違うのでしょうけれども。


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この花火ですが、個人がお祭り騒ぎで勝手にやっているものなので、後片付けのマナーは最低です。元日の道路は花火の燃えカスだらけで汚いです。初日の出を拝んで清々しく迎える日本の新年とは対極にありますね。


お昼ごはんを食べていた時、外でなんだかパーンという軽い爆発音が聞こえるな~と思っていたら、火事がありました。
うちの窓から見える位置にある、古紙を回収コンテナから火が出て白い煙があがっています。
誰かのいたずらなのか、花火の後始末がちゃんとなされていなかったのか。

わっ 通報しなくちゃ。ドイツの消防って何番だっけ?

そうこうしているうちに消防車登場(道を間違えて到着が遅れるという初歩ミス付き)。



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コタロウ:「わー!消防車~~~!!(喜)」(花火見た時よりテンション高い)




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消火活動が始まると、さらに白い煙が上がっていました。



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消防車が立ち去るまで釘付けになってみてました。その横で写真撮影にいそしむ母。


年末に古紙の回収があったのでさほど紙が入っていなかったので大事に至らなかったのだと思いますが、気をつけてほしいですね。



元日からこんな調子ですが、今年1年スタートです!



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