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うおこの入院生活記-「4週間目」

集中治療室には毎日のように次々と何らかの問題を抱えた赤ちゃんが送り込まれてきた。
トラブルを持って産まれる赤ちゃんのなんと多いことか。

それでも、「nach Hause~♪(家に行くのよ~)」と、鼻歌交じりに笑顔で赤ちゃんに語りかけながら退院していく人を、これまで何人見送ってきたことか。
よほどの未熟児で産まれた子を除いては、みんなコジロウより後にやってきて、笑顔の両親とともにコジロウより先に病院を去っていった。



最初に薬でずっと眠っていたせいか、コジロウは生活のリズムが全くできていない。
病院ではきっちり4時間ごとにミルクを与える時間と決められていたが、お腹が空いて泣くのか、眠いのか、何か苦しいのか全くわからなかった。

おそらく薬のせいと思われる腹痛もコジロウを苦しめていた。本人は寝たいのに眠れなくてひたすら泣き続けたりすることもあり、そんなとき私は檻の中の熊のように狭い病室をずっとウロウロしながらなだめる。
心拍数などを計測するセンサーがとりつけられているので、ベッドから離れることができないのだ。

早朝2時半に搾乳を終え(搾乳はコジロウの居る病室で行う)自分の部屋に戻って就寝。4時にミルクの時間になり再び病室へ。ミルクを与えるも、わけがわからず泣き喚くコジロウをなんとか寝かしつけてもう一度搾乳をして部屋に戻ったのは6時。朝食をとる間もなくまた8時のミルク時間が来たので病室でお世話&抱っこをして昼食のために部屋に戻ったのは1時半を過ぎていた、なんてこともあった。



コジロウの哺乳瓶で飲む練習はあまりうまくいっていなかった。ほとんど口からこぼしてしまい、1時間かけてもやっと20mlといった具合。
今日は何ml飲んだ、落ち着かずに泣き続けた、お腹痛がっていた・・・この頃の夫とのメールのやり取りは、こんな内容の文字ばかりが並んだ。

そして夫からは、今朝もコタロウが家の中で私を探していたとか、口の中に入れたパンをいつまでも飲み込まず朝食をほとんど食べなかった、という報告が返ってくる。

そのたびに切なくなり、気持ちだけが焦っていった。
早く、早くミルクをたくさん飲めるようになって退院しなければ。
しかし、1ヶ月間動かなかったコジロウの身体は弱っていたし、体重もほとんど増えていなかった。


通訳の方に来てもらってドクターとの話し合いがもたれるたびに「いつ退院できるのか」との質問を重ねたが、それはドクターにもわからないことで、はっきりとした回答はもらえない。
というのも、未だにコジロウが何故こんな状態に陥ったかの原因が突きとめられていなかったからだ。いろいろと検査もしているがその結果が出るまでに時間がかかることも、退院の目処がつかない理由だった。



母親との肌の触れ合いも重要だとの事で直接オッパイからの授乳も薦められたが、コジロウにはそれが上手にできず、毎回「ギャーーーっ」と狂ったように泣いては全力で拒否された。
授乳や哺乳瓶からのミルクを飲ませるのがうまくいかず、やっと寝かしつけたコジロウの横で気落ちしながら自分の搾乳をする。
その最中に目覚めてまた興奮して大泣きする。
すると数値が異常値を示して警告音がカンカンなる。
自分が身動き取れないので片手に搾乳の瓶、片手でコジロウの胸に手を乗せて「コジロウ、泣かないで」と必死に訴える。
なんだか情けなくなって、私は泣いた。
(どうしても主観的になって自分ばかりが辛い思いをしたという風な書き方になってすみません・・・)



産まれて4週間と2日目にして、コジロウは初めてお風呂に入った!
(汚いと思わないでくださいねー。へそのをが取れたのも遅かったし、おへそが少し腫れていたのがやっと落ち着いたんです。)

2人目育児なのに初心者並みにビクビクしながら看護婦さんにレクチャーを受けてコジロウを湯に入れる。水は怖がらず、表情は穏やか。
気持ちよかったのかな。
綺麗に洗濯された白いガーゼに包んで、全身をオイルマッサージ。
ほかほかのまま眠りについた。



週末にコジロウの体調が落ち着いていたので、看護婦さんが散歩に連れて行っても良いと言ってくれた。信じられない!!「本当に?!」って聞き返しちゃったよ。
ちょうど面会時間で夫とコタロウが来たので、初散歩を家族4人ですることができた。

生まれてはじめての外の景色。外の空気。
残念ながら曇り空だったので、ベビーカーに仰向けに寝たコジロウは灰色の空と雲しか見ることができなかったけれど、湿気を含んで少し蒸し暑い夏の名残をその小さな頬に感じることができただろうか。


コタロウとは実に2回目のご対面。弟をしっかり覚えていて、「コジロー、コジロー」と言ってはニコニコしてベビーカーを覗き込んだりしていた。
病院の周りを歩いてベンチで休んで30分ほどの散歩。
途中ちょっとぐずる場面もあったが、揺れるのが心地いいのか寝てしまった。
病院の売店でアイスを買ってみんなで食べる。
夫とコタロウが大きな木の幹の周りで鬼ごっこをしている。

こんな散歩が実現するなんて。ずっと夢みていた、こんな情景。



穏やかに時間は過ぎるも、数日後にはコジロウは病院で生後1ヶ月を迎える。



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