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うおこの入院生活記-「3週間目」

入院生活が3週目にもなると、家族がくずれはじめてきた。


夫は毎日の仕事に加え、コタロウの食事、着替え、オムツ交換、友人宅への送迎、寝かしつけ。
食事がおろそかになっているのと疲れとで、少々やつれた感がいなめない。頭痛があるとも言っていた。


コタロウには精神的な負担が重くのしかかっていた。
なるべくコタロウとの時間を確保しようと思い、私は1日交代で病院と自宅を寝泊りしていたが、夜泣きがひどくなっていた。何度も「ママー、ママー」と泣いて起きる。
完全なるママ不足。
私が居ない日は朝起きると「ママー」と叫んで家の中を探し回る。そして、食欲がなくなっていった。


私は基本的には病院に寝泊りしていたが、頻繁に家に帰ってきて泊まるようにしていた。この病院と自宅の往復は疲れを増徴させた。
夕方夫が仕事帰りに迎えに来てくれるまで病院におり、家に帰れば急いで夕飯の支度。夕食後に掃除や洗濯。コタロウを寝かしつけた後は夫とコタロウのために翌日の食事を事前に作った。
朝がくれば夫の出勤にあわせて病院へと向かう。

忙しさで掃除にまで手がまわらないのはわかっているが、帰って来た時にあまりにも自宅がちらかっていたり汚れているのを見ると、なおのこと疲れが増した。「あー、もう!」とか「これはもっとこうしてね」なんて夫に指摘したりもした。
「文句を言いに帰ってきているみたいだな」なんて夫に言われもした。
コタロウと楽しく過ごさなければならないと思いつつも食欲がなくてダラダラしていたり、言うことをきかないコタロウに対してイライラしてきつくあたってしまうこともあった。

口にこそ出さないけれど夫婦の間にも互いへの不満が膨らんでいたかもしれない。
心に余裕がない証拠だ。

そして疲れからか、夜になると胸が針で刺すような痛みに襲われる。
悪寒が走ってすぐに寝込むこともあった。


そんな矢先に追い討ちをかけるように看護婦さんからにもう少し病院に留まるよう促された。
わかっている。コジロウの傍にいてあげなければならないのはわかっている。
だけど、家にも心を痛めている小さな息子がいるのだ。
それを思うと、私も心が痛い。


家族みんなが、精神的にも肉体的にも限界にきていた。


ドクターからは退院の目処は立たないと言われ、8月中に家に帰るという望みは儚い夢となった。
そんな中で私を支えたのは、やはりコジロウの変化だった。

容態が安定してきたのと同時に、彼を取り囲んでいた機械や管が少しずつ撤去されていった。
薬も量を減らしたり軽いものへと移行している。そのために目覚めている時間が増え、両目を開いているコジロウを見ることができるようになってきた。
毎日のように行っていた採血も今日は無いようだ。
やっとベビー服を着せてもらえた(それまでは身体への装着物が多かったせいか、裸だった)。
ベッドが少し大きいものに変わり、頭上からコジロウを暖めていたヒーターが無くなった。

寝ている時は安静を保つため、抱っこはおろかオムツ替えもしないしミルクも与えない。限られた時間にしか面会できなかった夫は、実に3週間ぶりにわが子を抱き上げることができた。そしてその胸でコジロウは眠りについた。


それからミルクを飲む練習が始まった。最初は麺棒に母乳を浸して口に含ませる。
半分眠ったままでも口を一生懸命動かして吸い付こうとしているのを見たときは、本当に嬉しかった。
その次のステップでは直接口の中にミルクを数滴垂らす。
それに慣れてきた頃、ようやく哺乳瓶から与えるようになった。

ほとんど飲むことができない。
目覚めることが多くなった分、あまり落ち着かずにギャーギャー泣きわめくのを必死にあやしてなだめる。
それでも、朝起きて着替えさせてオムツを替える。ミルクをあげて寝かしつける。
ようやく、ようやく普通の赤ちゃんらしい生活になってきたのだ。
新生児をお世話するママなら当たり前の事。そんな小さな事に喜びを感じていた。



入院してから丸3週間。明日から9月。季節は秋へと移り変わっていった。




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コメント

怒濤のような夏から秋にさしかかる入院生活。
本当に長かったんだろうし、あっという間だったのだろうし。
家族皆が、先の見えないような不安やストレスを抱えてて、
笑顔でいるのも食事を楽しむのも大変だろうし、
病院から帰っての掃除洗濯の苛立ち・・(;゚∇゚)/ワカル☆

その中でも、コジ君の着実な成長。
きっと、この先も抱いた温もりや愛おしい一瞬が増えていくね。
当たり前の日常で育児出来るありがたさを、すごく痛感したよ。

>imaちゃん

本当に長かったよー。7週間だったからね。これまだ、半分もいってないのよ(笑)。これからどんだけまだ暗い記事が続くんだってかんじでしょ。

夫は辛かったと思うよー。毎日のように病院に来てくれたけど、寝ていれば抱っこできなかったからね。
3週間、目を閉じた息子をただ見ているだけなんだもん。

うおこ家のみなさんが苦しかった時間を考えると、、読んでいるだけなのに苦しくなります。

今、スクスクと成長するコジロウくんの事を思うと、ほんとに良かった。
生きる力すごいなぁって感じます。
うおこさんが、こんなに大変な時間を過ごされていたなんて思いもしませんでした。
同じ頃、元気満タンなムスメに泣き言を言っていた私。
ちょっと贅沢な悩みだったなって思います。

もちろん子育ては大変だし、自分も頑張ってるように思いますが
これからはもっと、もっと可愛がって、毎日を楽しく大切に過ごしたいと思います。
うおこさん、風邪ひかない様にネ!!

>Uraran さん

うちも長男は健康そのもので病気の心配をせずにいままできました。
(現在2歳7ヶ月)
それが当たり前になっていたので、今回改めて健康であることの大切さ、
それが親にとってはなによりであることを思い知らされましたよ。
Uraran さんのムスメちゃんが健康に育ちますように。

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